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沖積平野とは?扇状地、氾濫原、三角州のでき方や違いをわかりやすくまとめてみた!

 

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理系地理マスターひろ
夏休みに猛勉強するも、9月のマーク模試での得点は半分以下と撃沈。 そこから、効率の良い地理の勉強法を発見し、センター試験本番までの4ヶ月で得点を倍増させた。 その経験を生かし、多くの地理に困っている大学受験生を救いたいと思い、この『受験地理短期マスター塾』を開設。詳しい自己紹介はこちら

どうも、ひろです。

今回は、沖積平野について解説していきたいと思います。

沖積平野って結局なんやねん!
地理が苦手 たろう
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理系地理マスターひろ
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沖積平野を分解して順番に考えていこう

沖積平野という言葉は耳にしたことがあると思います。

しかし、意外と何を意味する単語なのかよくわからないという人が多いです。

そこで、今回は沖積平野とは何かということをわかりやすく解説していきます。

沖積平野とは?

そもそも、沖積平野とはなんなのでしょうか。

教科書では、沖積平野は山地から河口にかけて河川が運搬してきた土砂が堆積した平野と説明されています。

つまり簡単に言うと、川の周りにある小地形全般のことです。

小地形とは?

小地形とは、川の流れ・波・氷河・風・熱などの外的営力によって作られた地形のこと。

ということは、扇状地や氾濫原などをまとめると沖積平野になるというわけです。

沖積平野をさらに詳しく見てみましょう。

このように川が山地から海にかけて流れていきます。

山地から平野に差し掛かるところに出来上がるのが扇状地です。

そして、平野部にあるのが氾濫原、平野と海の境目(川の河口)にあるのが三角州になります。

つまり、扇状地・氾濫原・三角州をまとめたものが沖積平野というわけす。

 

上流の山地部分では、斜面が急なので川の流れは速くなります。

川の流れが速いということは、斜面の土砂がどんどん削られて流されるということになります。

流された土砂が下流に向かうにつれて段々と堆積されて沖積平野ができあがっていくわけですが、どのように堆積していくかを考えることでマスターすることができます。

というわけで、ここからはさらに詳しく各地形を見ていくことにしましょう。

扇状地について

まずは、扇状地です。

扇状地のでき方

山地で削り取られた土砂にとって、山地と平野の境目が最初の関門です。

今までの山と違い、平野にはいると急に勾配が緩やかになるため、川の流れも急に遅くなります。

川の流れが遅くなると、土砂の中でも粒が大きいものは、重いので下に落とされてしまいます。

ちなみに粒の大きい石のことを礫(れき)と言います。中学の理科の授業あたりで粒の大きい順に 礫>砂>泥 と習ったのではないでしょうか。

このようにして、礫や砂が堆積していきます。

礫よりも砂の方が粒が小さく軽いため、より下流の方まで流されていきます。

つまり、上流側には粒の大きい礫が、下流にいくほど砂が多く溜まっているということになります。

 

扇状地の一番上から順番に 扇頂→扇央→扇端 という名前がついています。

この図を見てもらうとわかるように、扇頂の方が粒が大きく、扇端にいくほど粒が小さくなっていきます。

 

上空からみると、扇のような形をしていて、扇の頂点が扇頂、扇の中央が扇央、扇の端っこが扇端になっていることがわかると思います。

これらの名前と、砂粒の大きさを関連づけて覚えておきましょう。

 

さて、この図を見て一つ気になることがあるのではないでしょうか?

川の水が扇頂あたりで途切れていますよね。これは、書き忘れたわけではありません(笑)

実は、扇状地では、川の水がなくなることが多いのです。

これを水が無いので、水無川と呼びます。

では、なんで水が無いのでしょうか。

実は、扇状地では粒の大きい礫や砂が堆積しているというのが鍵になってきます。

はじめに出てきた扇状地の断面を見てみましょう。

扇頂では、粒の多きな礫が堆積していました。

粒が大きいということは、水が間を通って下まで浸透してしまいます。

そうすると、図のように扇央付近からは水がすべて地下を通ってしまい水無川になってしまうわけです。

こうして地下を通っている水を伏流というのですが、やがて扇端まで行くと平野に到達します。ここで扇状地は終わりなので、水が地下から湧き出てきます。

この水が湧き出てくる地帯のことを湧水帯と呼びます。

扇状地の人間生活

扇状地のでき方や構造がわかったところで、それに関連づけて扇状地ではどのように土地が利用されているのかを確認しましょう。

何に使われているかというのがテストで聞かれるとが多いので、ここは確実に抑えたいところです。

そうは言っても、ここまでの話が理解できている人にとっては簡単な話です。

基本的に水が手に入るかどうかを考えればいいです。

水が手に入れば、人間生活はできますからね。

 

扇頂・扇央・扇端の中で、水を簡単に得られる場所はどこでしょうか?

扇頂と扇端ですね。

扇頂は地面に染み込む前の川から、扇端は湧き出てきた湧水帯から水を手に入れることができます。

ということは、この2地点で昔から人間生活が営まれてきた、つまり集落が存在していたということになりそうです。

もう一つ、水が簡単に手に入ることができるといえば、稲作ができそうですよね。水田は水を多く使うので川など水が常時手に入る場所でないとできません。

 

では、水が地下を流れてしまう扇央では何が行われているのでしょう。

今でこそ蛇口をひねると簡単に水が手に入りますが、昔は水がなかなか手に入らないということで、集落の形成は遅れてきました。

水田を作るのは難しいかもしれませんが、果樹園といった水はけの良さを生かした土地の使われ方をされています。

扇状地が多い山梨県では、ブドウの栽培が盛んというのも関係があるわけです。

 

つまり、扇状地と人間生活の関係は、

扇頂・扇端

  • 集落が古くから立地
  • 水田が多い

扇央

  • 昔は集落はあまりなかった
  • 畑や果樹園として利用

ということを抑えておけばいいわけです。

氾濫原について

さて川が平野に差し掛かると氾濫原と呼ばれる地形が見られます。

次は、氾濫原について考えてみましょう。

氾濫原とは、その名の通り川の氾濫によってできた地形です。

川の氾濫でできたって言われてもな、、
地理が苦手 たろう
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理系地理マスターひろ
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いくつかの地形を具体的に見ていくよ!

高校地理では、自然堤防・後背湿地・三日月湖が、川の氾濫によって形成される地形として扱われています。

これら3つをまとめたものが氾濫原というわけです。

氾濫原のでき方

平野は勾配が緩やかなので、川はうねうねと蛇行します。

なぜ蛇行するのかというと、川岸をどんどん削ってしまうからです。

カーブの外側の方が、内側よりも早く進まなければいけないので、外側は河岸を削る力が強くなります。

さらに、外側にむけて遠心力が働くため、川はどんどん外側に移動していってしまいます。

こうして、はじめは緩やかだったカーブは段々大きく蛇行するようになります。

蛇行が大きくなりすぎると、真っ直ぐなときよりも流れるスピードが遅くなります。

この状態のとき、洪水が起こると川の水は真っ直ぐ進んだ方が早く進めるので、真っ直ぐ進む流路に変わってしまいます。

このようにして、川から取り残されてしまったのが三日月湖になるというわけです。

ちなみに、三日月湖は元々川だった場所の跡地ということで、河跡湖(かせきこ)と呼ばれることもあります。

 

また、洪水が起きたときに、一緒に流れ出た土砂が堆積したものが自然堤防です。

川の両側にある数十センチ〜数メートルの微高地です。

自然堤防は、扇状地と同じで砂がたまった地形なので、水はけがいいという特徴があります。

 

さらに、その外側は、後背湿地です。

後背湿地は、その名の通り水はけの悪い湿地です。

洪水が起きると、水と一緒に粒の細かい砂や泥が外に運び出されます。

泥や砂は、粒が小さいので水をあまり通しません。なので、地中に水が入っていかず、水はけが悪くなってしまうのです。

水はけが悪く、洪水が起こると浸水してしまうというデメリットがあるため、かつてはあまり集落が発達しているような場所ではありませんでした。

現在では、人口堤防を建設することで、後背湿地にも家が立つようになっています。

氾濫原の人間生活

氾濫原でも、考えることは扇状地と同じです。

自然堤防は水はけがよく、後背湿地は水はけが悪いのでした。

ということはもう分かりますよね。

自然堤防には家が立ち並び、畑ができます。

逆に後背湿地には水田が多く存在するというわけです。

今回の場合は、水はけが良い自然堤防でも、川がすぐ近くにあるため水を簡単に手に入れることができます。なので、住宅地ができるのです。

自然堤防

  • 集落が古くから立地
  • 畑などに利用

後背湿地

  • 昔は集落はあまりなかった
  • 水田が多い

この2つを抑えておけば完璧でしょう。

 

また、平野には天井川と呼ばれる特殊な川ができあがることがあります。

天井川とは、人口堤防を建設することで氾濫しなくなるものの、土砂が川底にたまって、川底が高くなってしまった川のことです。

天井川に関しては、次の記事で詳しく解説しています。

 

三角州について

最後は、三角州です。

三角州は、平野から海へと突入する川の河口部分に存在する地形です。

河口付近にくると、流れがさらに遅くなり、ここまで残っていた砂や泥も下に堆積します。

三角州は、海面とほぼ同じ高さなので、水はけが悪いです。

なので、台風などがやってきて大雨が降ると、高潮や浸水の被害が起きてしまうことがあります。

しかし、水が手に入りやすかったり、上流から肥沃な土壌が流れ込むなど、稲作には向いているので、古くから水田として利用されてきました。

近年では、水害に対する対策も比較的できるようになったので、住宅や工場などいろいろな用途に使用されています。

同じ河口にできる地形としてエスチュアリー(三角江)がありますが、でき方が全く違うので、気になる人は次の記事も参考にしてみるといいでしょう。

 

沖積平野のまとめ

いかがだったでしょうか?

難しそうな沖積平野という概念もまとめるとすっきりしたのではないでしょうか。

とにかくこの分野は分類していくことが大事なので、最後にまとめておきます。

沖積平野のまとめ

沖積平野:山地から河口にかけて、河川が土砂を運搬・堆積させてできた地形

扇状地:山地〜平野

  • 扇頂・扇端:集落、水田が多い
  • 扇央畑や果樹園として利用
  • 水無川ができやすい

◇氾濫原:平野

  • 自然堤防:集落、畑が多い
  • 氾濫原:水田として利用
  • 三日月湖(河跡湖)ができることがある

◇三角州:河口

  • 水田として利用

これで沖積平野はもう完璧ですね。

沖積平野の周辺には台地や段丘と呼ばれる地形が広がっています。台地や段丘は次の記事で解説しているので、合わせて参考にしてくださいね。




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