【地理の基礎】世界の山脈を覚える方法!
どうも、理系地理マスターひろです。
世界中にはたくさんの山脈がありますよね。
しかし、多すぎてどれを覚えればいいのかわからないという方もいると思います。
そこで今回は、世界の山脈についてまとめていきたいと思います。
はじめに
まず、知っておいて欲しいのですが、共通テストでは山脈の名前を聞かれることはほぼありません。
では、覚えなくていいのではないか?
と思うかもしれませんが、地形はその土地の特徴と深く結びついているので、最低限の知識は頭に入れておく必要があります。
さらに、共通テストではある地域をぶった切った断面図がよく出題されるので、標高などをイメージしておかなければいけません。
つまり、
- 山脈の名前だけでなく、位置もしっかり覚える
- 山脈の標高などの特徴を抑える
というのが大事になってきます。
今回は、これだけは押さえておいて欲しいという16個の山脈を一覧にしたので、是非覚えていってください!
2つの山脈
これが覚えておいて欲しい、16個の山脈です。
やみくもに覚えていっても仕方がないので、まずは山脈の種類を確認しておきましょう。
ただ山脈といっても、実は山脈には2種類あります。
- 新期造山帯
- 古期造山帯
この2種類です。
地理の勉強を始めていくと、かなり初期に出会う用語だと思います。
上の地図上では、新期造山帯の山脈を茶色、古期造山帯の山脈を緑色で表しています。
新期造山帯は、標高が高く険しい山々が連なっていて、地震や火山がよくおこるという特徴がありました。
古期造山帯は、比較的なだらかな山々で、石炭資源が豊富なのでしたね。
この2種類は根本的に構造が違うので、区別して覚えていきます。
新期造山帯
まずは、新期造山帯です。
新期造山帯は、2系統あります。まずは、その2系統を覚えて大体の位置を掴みましょう。
アルプス・ヒマラヤ造山帯と環太平洋造山帯です。
まずは、この位置を確実に頭に入れましょう。
それでは、覚えておくべき山脈を紹介していきます。
アルプス・ヒマラヤ造山帯
まずは、アルプス・ヒマラヤ造山帯に属する山脈です。
①アトラス山脈
アフリカ北部にあるアフリカ唯一の新期造山帯です。
②ピレネー山脈
ピレネー山脈はちょうどスペインとフランスの国境線になっています。
③アルプス山脈
有名なアルプス山脈ですね。アフリカ大陸がヨーロッパ大陸に衝突したときに、地面が褶曲してできました。
標高も4800mに達するなど非常に険しい山々です。
④アペニン山脈
アペニン山脈は、イタリア半島を縦断する山脈です。
⑤カフカス山脈
黒海とカスピ海の間を東西に分断する山脈です。標高5000mを超える山もあり、ヨーロッパとアジアの境目として重要です。
⑥ザグロス山脈
ペルシャ湾の近くのイランにある山脈です。名前を覚えるよりは、このあたりは意外と標高が高いということを意識しておくといいです。
⑦ヒマラヤ山脈
世界最高峰のエベレストもあるヒマラヤ山脈は、低部のチベット高原と合わせてとても標高が高くなっています。
位置を正確に把握しておきましょう。
環太平洋造山帯
続いて環太平洋造山帯です。
日本列島やフィリピン、インドネシア、ニュージーランドも環太平洋造山帯に属していますが、名前を確認しておくのは南北アメリカの2つの山脈だけで大丈夫です。
どちらも有名な山脈なので問題ないと思います。
⑧ロッキー山脈
アメリカの西側を南北に走る山脈です。4000m超の山があり、南部では銅の産出が盛んです。
⑨アンデス山脈
アンデス山脈は、南アメリカ大陸の西側を走る山脈で、原油や銅など鉱産資源が多く産出されています。
古期造山帯
続いて古期造山帯です。
古期造山帯は、新規造山帯に比べると分布している地域がバラバラですが、今回紹介していく山脈は抑えておくと便利です。
⑩ペニン山脈
イギリスの中央部にある山脈で、一番高い山でも893mとなだらかです。
⑪スカンディナビア山脈
北欧のスカンディナビア半島にある山脈です。高緯度なので、氷河地形が見られます。スウェーデンやノルウェーでは、高低差を利用して水力発電が盛んです。
⑫ウラル山脈
ロシアを東西に分ける山脈です。ちょうどヨーロッパとアジアの境目になります。古期造山帯なのに、鉄鉱石が豊富です。
⑬テンシャン山脈
テンシャン山脈は、できた年代は古く、古期造山帯に分類されているのですが、インドがユーラシア大陸にぶつかってきた影響で持ち上がり、古期造山帯なのに標高が高く最高峰は7439mにもなります。古期造山帯なのに標高が高いというやや特殊な山脈なので知っておくといいです。
⑭ドラケンスバーグ山脈
南アフリカにある古期造山帯です。こちらも、石炭をはじめとする鉱物資源が豊富になっています。
⑮グレートディバイディング山脈
オーストラリアの東部に連なる山脈です。石炭の産出が盛んで、オーストラリアは石炭輸出1位になっていることも一緒に覚えておくといいと思います。
⑯アパラチア山脈
アメリカの東部にある山脈で、石炭などの鉱物資源が豊富です。
山脈のまとめ
山脈はただ名前を暗記するというよりも、今回紹介した位置や標高、周囲の環境などを一緒に覚えるようにしましょう。
特に、新期造山帯と古期造山帯は分けて覚えておくといいです。
それでは、最後に山脈についてまとめておきます。
新期造山帯:標高が高く険しい
- アルプス・ヒマラヤ造山帯
- 環太平洋造山帯
の2つの造山帯がある。
古期造山帯:比較的標高は低く、なだらか
基本的に石炭が多く取れることが多い。
特に重要なのは、
- アパラチア山脈、グレートディバイディング山脈(石炭が豊富)
- テンシャン山脈(古期造山帯なのに標高がとても高いので要注意!)
覚えなければいけない山脈といっても16個だけなので、一気に覚えてしまいましょう!
ちなみに、なぜ山脈が今の位置にできたかは、プレートの動きを考えれば理解が深まります。
Comment
とてもわかりやすくって助かっています!
ありがとうございます!
ホントに日能研に出ましたありがとうございます。