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【砂浜海岸まとめ】砂嘴・砂州・陸繋島・ラグーンの違いとはなんぞや?

 

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夏休みに猛勉強するも、9月のマーク模試での得点は半分以下と撃沈。 そこから、効率の良い地理の勉強法を発見し、センター試験本番までの4ヶ月で得点を倍増させた。 その経験を生かし、多くの地理に困っている大学受験生を救いたいと思い、この『受験地理短期マスター塾』を開設。詳しい自己紹介はこちら

どうも、ひろです。

今回は、砂嘴や砂州など紛らわしい地形がたくさん出てくる砂浜海岸についてまとめていきたいと思います。

砂嘴、砂州、、、あーこんがらがってきた、
地理が苦手 たろう
地理が苦手 たろう
理系地理マスターひろ
理系地理マスターひろ
大丈夫。しっかり整理していくよ!
砂浜海岸で登場してくる地形はバラエティーに富んでいて覚えるのが大変ですよね。

というわけで、今回は砂浜海岸を完璧にするために整理しながらまとめていきます。

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砂浜海岸とは?

そもそも、砂浜海岸とはなんなのでしょうか?

みなさんが海水浴などで行く砂浜が広がる海岸が砂浜海岸です。

海岸に打ち寄せる波などの水の力によって粒の細かい砂浜が広がるようになったわけです。

ちなみに、海岸地形を分類していくと、沈水海岸と離水海岸に分かれるのですが、砂浜海岸は離水海岸に属すことが多いです。

海岸地形に関しては次の記事で詳しく解説しているので、合わせて読んでみてください。

河川が運んできた細かい砂粒が海の流れによって堆積されてできるので、海の流れによっていろいろな地形ができるわけですが、高校地理で主に覚えておくべき砂浜海岸は次の5つです。


  • 砂嘴
  • 砂州
  • ラグーン
  • 陸繋島
  • トンボロ
今回は、これらの地形がどのようにできてきたのかという点も踏まえながら見ていきましょう。

砂嘴

まずは、砂嘴です。

砂嘴とは、砂の嘴(くちばし)とかく地形で、海岸の岬の先端などに堆積した土砂が鳥の嘴のような形で海に突き出た地形です。

なぜこのような地形が出来上がるのでしょうか。

それは、海岸付近を流れる沿岸流の影響です。

岬のように海岸線から飛び出た地形があると、海岸線の方向が急激に変わります。

この海岸線の方向が急激に変わるというのがポイントです。

海岸線の方向が急激に変わってしまうと、それまで海岸線に沿って流れていた沿岸流がそのままの方向に進んでいくと、どんどん海岸線から離れてしまいます。

この離れる方向に、海岸に堆積していた砂が運ばれていくことで、沖に向かって陸地が細長く伸びていくようになります。

これがさらに伸びていくことで、嘴のような砂嘴が形作られるわけです。

 

ちなみに、大体の砂嘴は内側に巻き込むような形になります。

これは、砂嘴の先端で回折という現象が発生して波が回り込むように流れてくるからです。

物理を習っている人はイメージしやすいと思います。

わからない人は、単純に沿岸流が先端で広がっていく流れに沿っていると考えてもいいでしょう。

北海道の野付半島が有名な砂嘴になっているので、地図で確認しておいてください。

見事に飛び出た砂嘴が確認できると思います。

これは、実際に野付半島に行って撮ってきた写真なのですが、奥に広がる湿地に鹿が数頭いるのがわかると思います。

砂嘴は砂が運ばれてきてできた地形なので、湿地のようにジメジメした低地が広がっているわけです。

海水が混ざった塩分濃度の高い土壌なので、農業をするには向きません。

なので、人の手が加えられていない自然として残るため、このように鹿などの野生動物もたくさんいる環境となっているのです。

砂州とラグーン

続いて砂州です。

砂州は、一般的に砂嘴が対岸まで伸びて、湾を閉ざすようになった地形のことを言います。

そして、この砂州によって外の海から切り離されてできた湖をラグーンもしくは潟湖(せきこ)と呼びます。

有名なのは、北海道にあるサロマ湖です。

奥に細長い陸地が続いているのがわかると思います。地図でも確認しておきましょう。

くっきりと砂州ができあがっていますね。ちなみに、サロマ湖は日本で3番目に大きい湖です。

地図をよく見ると、砂州の一部に穴が開いていて完全に繋がっていないように見えますが、実はこれは人工的に開けられた穴です。人工的に穴を開けたことで、中に海水が入ってくる海水湖となりました。

 

また、2021年の共通テストで出題された天橋立も砂州ですね。

 地形図と写真の対応をイメージできるようにしておきましょう。

外の海と隔離されたラグーンですが、ラグーンには3つの特徴があります。

  • 塩湖
  • 水深が浅い
  • 波が穏やか
ラグーンがどうやってできたかを考えれば簡単に理解できます。

元々海だったので塩湖なのは当たり前ですね。さらに、周りから土砂が運ばれてきて堆積したということは、水深が浅い場所だったということも容易に想像つくのではないでしょうか。

さらに、外の海と隔てられているので、波が穏やかになるわけです。

ラグーンの中では、波が穏やかという特徴を生かして養殖が行われている場合があります。

例えば、先ほどのサロマ湖ではホタテや牡蠣の養殖が行われていたりします。

陸繋島とトンボロ

続いて陸繋島トンボロです。

今度は、砂嘴が伸びていった結果、近くにあった島と繋がってしまったパターンです。

この沖合の島と繋ぐように堆積した砂の地形をトンボロ(陸繋砂州)、繋がった島を陸繋島といいます。

江ノ島が有名ですね。

島が土砂によって繋がってしまった地形がよくわかりますね。
この他には、函館の函館山や秋田県の男鹿半島(おがはんとう)などがあります。

男鹿半島の付け根にある八郎潟は、干拓して水田として利用されてきました。

砂浜海岸のまとめ

今回は、砂浜海岸の地形について見てきました。

いろいろな種類があったと思いますが、結局全て沿岸流の影響を受けてできただけということがわかりましたね。

というわけで、最後にまとめおきます。

砂浜海岸のまとめ

砂嘴

  • 沿岸流によって土砂が嘴のように細長く突き出した地形

(例)野付半島

砂州・ラグーン

  • 砂嘴が伸びて対岸にくっついた地形
  • 砂州に囲まれた湖がラグーン
  • 水深が浅く、波が穏やか → 養殖

(例)サロマ湖、天橋立

陸繋島・トンボロ

  • 砂嘴が伸びて沖合の島とつながった地形

(例)江ノ島(神奈川県)、函館山(北海道)、男鹿半島(秋田県)

というわけで、砂浜海岸の地形は、今回の記事で一気に頭に入れてしまいましょう!




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