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パレスチナ問題の原因と現在を簡単にまとめてみた!

 

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夏休みに猛勉強するも、9月のマーク模試での得点は半分以下と撃沈。 そこから、効率の良い地理の勉強法を発見し、センター試験本番までの4ヶ月で得点を倍増させた。 その経験を生かし、多くの地理に困っている大学受験生を救いたいと思い、この『受験地理短期マスター塾』を開設。詳しい自己紹介はこちら

どうも、ひろです。

今回は、パレスチナ問題について簡単に解説していきたいと思います。

パレスチナ問題って複雑そうで苦手だな。
地理が苦手 たろう
地理が苦手 たろう
理系地理マスターひろ
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基本となるポイントは実は簡単だから、一緒に学んでいこう!

パレスチナ問題といえば、世界史の話かと思うかもしれません。

しかし、パレスチナ問題は現在進行形で起こっている問題で、地理の試験でも出てくることがあるので、最低限の知識はつけておく必要があります。

そこで、今回はパレスチナ問題とは何かを受験地理で必要なレベルまで簡単にして解説していきます。

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パレスチナってどこにあるの?

そもそもパレスチナの場所がわからなければ、パレスチナ問題について語ることはできませんね。

というわけで、まずはパレスチナの場所を把握しましょう。

 

パレスチナは、中東イスラエルとヨルダン川西岸などの地域のことです。

日本からはかなり離れているので、あまり馴染みのない地域ですが、位置は確実に抑えておきましょう。

特に、イスラエル中に、エルサレムという都市があるのですが、この都市がパレスチナ問題を語る上でもかなり大事な都市になってきます。

  • イスラエル
    ユダヤ教・ヘブライ語
  • パレスチナ暫定自治区
    イスラム教・アラビア語

このように、一つの国の中で、宗教も言語も違う別々の民族がいるため問題が起きてしまうのです。

そして、そのちょうど境界にエルサレムがあります。

エルサレムってどんなところ?

さて、エルサレムとはどんなところなのでしょうか?

実は、エルサレムは3つの宗教の聖地となっています。

 

  • ユダヤ教

大昔、ユダヤ人がこの地域に住んでいて、「嘆きの壁」と呼ばれる遺跡が残っている。

 

  • キリスト教

イエス・キリストが十字架にかけられた地であり、イエスのお墓である聖墳墓教会がある。

 

  • イスラム教

ムハンマドが天国に旅立ったと言われる「岩のドーム」と呼ばれる場所があり、メッカ・メディナについで第三の聖地とされている。

 

このように、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教のどの宗教にとっても大事な場所なので、争いが起こるというわけです。

古代からの歴史を軽く解説!

では、パレスチナでは、時代ごとにどのような歴史が流れてきたのでしょうか。

世界史ではないので、かなり簡潔に解説します。

古代

紀元前11世紀から紀元前8世紀まで、ユダヤ人イスラエル王国が存在していました。

その後、イスラエル王国は滅亡し、ユダヤ人は別々の地に離れていきます。

 

さらに、ローマ帝国が建国され、イエス・キリストが誕生します。

イエスは、イスラエルに浸透していたユダヤ教に異議を唱えます。

中世

アラブ人が勢力を拡大してきてイスラム教が広がってきます。

この時代に「岩のドーム」が建設されたのですね。

近代〜現代

19世紀の後半になると、ヨーロッパで迫害を受けてきたユダヤ人の中にシオニズム運動と呼ばれる運動が活発になります。

シオニズム運動とは?

シオニズム運動とは、世界中に広まったユダヤ人が、祖先の地であるエルサレムに戻ってユダヤ人国家を再び作ろうとする運動

中東に利権の拡大を狙っていたイギリスや、アメリカの支援なども受けて、第二次世界大戦後にイスラエルを建国します。

ユダヤ人コミュニティーは世界中に広がっているので、アメリカの支援も受けることができたのです。

 

しかし、ここで問題が起こります。

大昔、パレスチナにはユダヤ人が住んでいたとはいえ、当時はアラブ人が住んでいました。

ユダヤ人国家を作ると言われても、そこに住んでいるアラブ人はたまったもんではありません。

そこで、争いが生まれていくわけです。

アラブ人側は、周辺のアラブ諸国が支援していきました。

こうして中東戦争が勃発していくのです。

イスラエルはアメリカが後ろにいるので、戦力的には優位になります。

それに対して、アラブ側は石油の値段を吊り上げたりして対抗します。

その結果、オイルショックなどがおき、世界中で経済が混乱したりします。

現在

アラブ人は、パレスチナ解放機構(PLO)と呼ばれる物を結成してイスラエルに対抗しますが、

1993年にイスラエルとPLOは、ガザ地区とヨルダン川西岸地区でアラブ人による暫定自治が行われることに合意します。

 

ようやく、パレスチナ暫定自治区が成立したわけですが、現在でも対立が進んでいるというのが今の状況です。

 

2011年には、パレスチナが国連に、正式な加盟国ではないですが、「オブザーバー国家」としての地位が認められます。

しかし、2014年にイスラエル軍が再びガザ地区を侵攻したり、パレスチナ難民が500万人を超えたりと、不安定な要素がまだまだ山積みです。

パレスチナ問題のまとめ

いかがだったでしょうか?

複雑そうに見えるパレスチナ問題も、異なる民族同士の争いが世界中を巻き込んで発展してしまったということが理解できたのではないでしょうか。

というわけで、最後にパレスチナ問題についてまとめておきます。

パレスチナ問題のまとめ

エルサレムというユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地がある

イスラエル VS パレスチナ
ユダヤ人 アラブ人
アメリカが支援 周辺のアラブ諸国が支援

現在でも両者の対立が深まっている。

難しいと思っていたパレスチナ問題も、一度理解してしまえば簡単だと思います。

民族同士の対立でもよく扱われるテーマなので、しっかり理解してしまいましょう。




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