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東南アジアの宗教を簡単に覚える方法を公開!

 

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夏休みに猛勉強するも、9月のマーク模試での得点は半分以下と撃沈。 そこから、効率の良い地理の勉強法を発見し、センター試験本番までの4ヶ月で得点を倍増させた。 その経験を生かし、多くの地理に困っている大学受験生を救いたいと思い、この『受験地理短期マスター塾』を開設。詳しい自己紹介はこちら

どうも、ひろです。

今回は、東南アジアの宗教について詳しくみていきたいと思います。

東南アジアの宗教って結構複雑、、
地理が苦手 たろう
地理が苦手 たろう
理系地理マスターひろ
理系地理マスターひろ
しっかりと流れを掴みながら勉強していけば大丈夫!

東南アジアでは、意外といろんな宗教が信仰されていて、覚えにくいと思った人もいるのではないでしょうか?

今回は、どうしてその地域で、その宗教が信仰されているのかという理由についても触れていくので、丸暗記するよりも簡単に覚えることができるようになると思います。

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東南アジアの宗教分布

まずは、イメージを掴むためにも、東南アジアの宗教分布を実際に地図で確認してみましょう。

地図を見てみると、東南アジアという狭い範囲の中で、仏教・キリスト教・イスラム教というように様々な宗教が信仰されていることがわかりますね。

一度、表にまとめてみましょう。

国名 宗教
ミャンマー
ラオス
タイ
カンボジア
上座仏教
ベトナム 大乗仏教
マレーシア
シンガポール
インドネシア
ブルネイ
イスラム教
カリマンタン島の中央部
ニューギニア島
自然崇拝
フィリピン
東ティモール
キリスト教
(カトリック)
バリ島(インドネシア) ヒンドゥー教

このようにまとめてみると、大陸部では仏教島嶼部ではイスラム教が主に信仰されていることがわかりますね。

それでは、なぜこのような分布になっているかも含めて詳しく解説していきます。

東南アジアの歴史的背景

宗教は、その土地の人々が長い間信仰してきたものなので、歴史を考えると理解しやすくなります。

それぞれの宗教がどのように東南アジアに伝わってきたかを考えてみましょう。

三大宗教がどのように伝わってきたのかを地図上にまとめてみると、次のようになります。

とりあえず、この図だけでも頭の中に入れておいてください!

仏教

まずは、大陸部で多く信仰されている仏教について考えてみます。

上座仏教・大乗仏教の違いがどうして生まれたのかもこれでしっくりくるはずです。

上座仏教

上座仏教とは、戒律がしっかりしている仏教です。

紀元前5世紀ごろに、インドで釈迦によって仏教が開かれました。

その仏教は、3世紀にスリランカがあるセイロン島に伝わります。

そして11世紀には現在のミャンマーであるビルマに伝わります。

さらに、13世紀にはタイ王朝へと伝わってきます。

この流れで伝わってきたのが上座仏教というわけです。

東南アジアで信仰されている仏教は、ベトナムをのぞいてほとんどが上座仏教なのです。

大乗仏教

次は、大乗仏教です。

日本で仏教といったときに想像されるのは、この大乗仏教です。

上座仏教と比べて戒律は緩いのが特徴です。

こちらも上座仏教と同じように、インドで開かれた後、1世紀には中国に伝わってきます。

さらに、4世紀には朝鮮半島へ、538年には日本へと伝わってきます。

それと同時に、4,5世紀に中国の支配を受けていたベトナムにも伝わっていったわけです。

イスラム教

東南アジアの島嶼部では、イスラム教が盛んに信仰されています。

これは、アラビア商人の影響です。

13世紀以降、ムスリム商人によって西アジアからイスラム教がもたらされました。

その後、現地の人々に受け入れられ、インドネシアフィリピンの南部へと広がっていきます。

キリスト教

意外なことに東南アジアでもキリスト教を信仰している国があるのです。

キリスト教は、ヨーロッパの列強による植民地支配の影響が大きいです。

16世紀後半に、フィリピンはスペインの植民地になったため、その影響でスペインと同じカトリックが信仰されるようになりました。

ちなみに、その後カトリックはフィリピンを通り、日本へと伝来されます。

中学でも習ったイエズス会のザビエルによるキリスト教の布教活動ですね。

 

もう一つの国、東ティモールは、16世紀前半から1974年までの長い間、ポルトガルの支配下に置かれていました。

なので、キリスト教が信仰されているのです。

その他の宗教について

初めに載せた宗教分布の地図をみると、
インドネシアのバリ島がヒンドゥー教、カリマンタン島の中央部やニューギニア島が自然崇拝
というように他の地域とはちょっと変わった傾向があることに気づくと思います。

これには、どんな理由があるのでしょうか?

ヒンドゥー教

インドネシアではイスラム教が多く信仰されていますが、バリ島ではヒンドゥー教徒が9割を占めています。

なぜこのようなことが起きたのかというと、元々ヒンドゥー教も仏教と同じように、4,5世紀ごろにジャワ島を経由してバリ島に伝わってきました。

そして、それらを融合したバリ島独自のヒンドゥー教ができていきました。

つまり、バリ島では、インドのヒンドゥー教とは少し違う独自の進化を遂げたものが信仰されているのです。

 

もう少し詳しい話をすると、16世紀までインドネシアを支配していたマジャパヒト王国が滅亡した時に、ヒンドゥー教を信仰する多くの貴族や僧侶がジャワ島からバリ島に亡命してきたという理由があります。

小さい島で、他の大きな島の影響を受けにくかったのも要因の一つですね。

自然信仰

自然信仰は簡単です。

カリマンタン島の中央部やニューギニア島といった地域は、標高が高かったり未開のジャングルが広がっていたりと、

先住民族が住んでいるため、沿岸部に比べて昔からあるその土地固有の自然信仰が盛んというわけです。

東南アジアの宗教まとめ

いかがだったでしょうか?

東南アジアでは様々な宗教が信仰されていて、頭がこんがらがりそうですが、しっかりと理由を考えていけば簡単になりますね。

最後に重要なポイントをまとめておこうと思います。

まとめ
  • 大陸部では仏教
    ベトナムは大乗仏教・それ以外は上座仏教
  • 島嶼部ではイスラム教
  • フィリピンと東ティモールはキリスト教
  • バリ島ではヒンドゥー教
  • 奥地では自然信仰

東南アジアの宗教は問題でも比較的扱われやすいので、しっかりと歴史的な流れを掴んで抑えておくようにしましょう。




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