西アジアの宗教分布で注目すべきたった2つのこと!
どうも、ひろです。
今回は、西アジアの宗教について詳しくみていきたいと思います。
西アジアの宗教と言われても、あまりわからないというのが正直な感想だと思います。
しかし、西アジアの宗教はとても単純で、一回理解してしまえば、覚えるのも簡単な地域なので、しっかりここで身につけてしまいましょう。
西アジアの宗教分布
西アジアの宗教分布は、かなり単純です。
まずは、どのように宗教が分布しているか、地図で確認してみましょう。
各国で、最も多く信仰されている宗教を表にまとめてみます。
国名 | 宗教 |
イラン アゼルバイジャン イラク |
イスラム教 (シーア派) |
中央アジア (カザフスタン ウズベキスタン キルギス タジキスタン トルクメニスタン)アフガニスタン パキスタン トルコ アラビア半島の国々 |
イスラム教 (スンナ派) |
イスラエル | ユダヤ教 |
グルジア アルメニア |
キリスト教 |
このようにまとめてみると、西アジアの多くの国はイスラム教を信仰しているということがわかりますね。
イラクは、地図上の面積では、シーア派の面積が小さいように思えますが、人数でみるとシーア派の方が多いです。
西アジアはほぼイスラム教スンナ派!
地図をみてみると、西アジアはほぼイスラム教スンナ派ということがわかりましたね。
それもそのはず、西アジアにはイスラム教の三大聖地があるからです。
- メッカ(サウジアラビア)
- メディナ(サウジアラビア)
- エルサレム(イスラエル)
特に、メッカは有名ですよね。
イスラム教を開いたムハンマドや、イスラム教を信じるウマイヤ朝の勢力圏だったという歴史があるので、西アジアはほぼイスラム教の地域なのだと理解しておけば大丈夫です。
国ごとの詳しい事情
先ほどの地図を見ると、概ね西アジアの国はイスラム教のスンナ派を信仰しているということがわかりました。
しかし、西アジアの中でもイスラム教のスンナ派ではない地域もあります。
スンナ派については、今さら説明する必要もないと思うので、それ以外の地域について説明していきます。
イスラム教シーア派
世界的にみても、イスラム教徒全体の中では、シーア派は10%程度と少数派になっています。
そんな中で、イラン・アゼルバイジャン・イラクはシーア派を信仰する人の方が多くなっています。
シーア派は、イスラム教の創始者であるムハンマドの血を引いている人だけが指導者になれるという厳しい条件がある宗派です。
イラン
イランは、1979年のイラン革命によって、イスラム教のシーア派を国教とする国になりました。
そのため、イスラム教が生活の中に色濃く根付いています。
イラク
イラクは、シーア派の方が多いですが、スンナ派の人もそれなりにいます。
イラクでは、シーア派のアラブ人・スンナ派のアラブ人・スンナ派のクルド人という3つのグループに分かれて対立しています。
さらに、イスラム教スンナ派の「イスラム国(IS)」が台頭したりとかなり危険な状況になっています。
宗教対立・民族対立という側面もあるので、合わせて抑えておきましょう。
イスラエル
イスラエルは、ユダヤ教が主に信仰されています。
しかし、こちらも単純にはいかず、パレスチナという地域ではイスラム教が信仰されているのです
時々ニュースなどでも取り上げられる「パレスチナ問題」の火種となっています。
パレスチナ問題に関しては、次の記事で詳しく扱っているので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ、イスラエルだけユダヤ教の信者が多いのかもパレスチナ問題が分かれば、理解できると思います。
グルジア(ジョージア)・アルメニア
グルジアやアルメニアでは、正教系のキリスト教が信仰されています。
ここは、西アジアというよりもヨーロッパに近い性質を持っていますが、一応紹介しておきました。
西アジアの宗教まとめ
いかがだったでしょうか?
西アジアは、ほとんどイスラム教なので、比較的覚えやすかったと思います。
シーア派がどこの地域に広まっているのか、イスラエルのユダヤ教といった2つのポイントを抑えるだけで完璧です。
というわけで、最後に重要なポイントをまとめておきます。
- 西アジア=基本的にイスラム教
- ほとんどの地域でスンナ派
イラン・イラク | シーア派 |
イスラエル | ユダヤ教 |
グルジアなど | キリスト |
イスラエルでは宗教が原因のパレスチナ問題が長年の課題
イラクの対立やパレスチナ問題など、民族の争いはテストでも問われやすいので、一緒に覚えてしまいましょう。