【多民族国家】中国の少数民族 チベット、ウイグルの特徴とは?
どうも、ひろです。
今回は、中国の民族について簡単に解説していきたいと思います。
特に、少数民族であるチベットやウイグルの人は、知っておいて損はないと思いますので、ここでしっかり頭に入れていってしまいましょう。
「チベット」や「ウイグル」など聞いたことはあっても、詳しくは知らないという人もいると思います。
中国には約14億人もの人が暮らしているので、多くの民族が住んでいることは想像できると思います。
今回は、具体的な民族名も出しながら、中国の民族状況を解説していきます。今回の記事で、ぜひ中国の民族についての理解を深めていってください!
中国の民族割合
中国は、56もの民族が暮らす多民族国家です。
14億もの人口がいるわけですが、その中の9割は漢民族になっています。
残った1割が、独自の言語や伝統などの文化を持った少数民族になっています。
中国の民族割合(上位10民族)
民族 | 割合(%) |
漢族 | 91.6 |
チョワン族 | 1.3 |
満州族 | 0.8 |
ホイ族 | 0.8 |
ミャオ族 | 0.7 |
ウイグル族 | 0.7 |
トゥチャ族 | 0.6 |
イ族 | 0.6 |
モンゴル族 | 0.5 |
チベット族 | 0.4 |
(資料)中国統計年鑑, 2000年による
こうしてみると、漢族の90%超に対して、一番人口の多いチョワン族でも1%くらいと人数比の差がよくわかりますね。
そうは言っても、1%しかいないチョワン族も、人数にすると1600万人とかなりいるので注意してください。
このようにたくさんの民族が住んでいる中国ですが、そのうち5つの民族は自治区と呼ばれる行政区画を構成していて、ある程度独自の自治を認められていることになっています。
しかし、漢民族との経済格差は大きく、近年進められている経済開発により増加した漢族との衝突など、民族問題に発展する場合も多いです。
- コワンシーチョワン族自治区
- 内モンゴル自治区
- ニンシアホイ族自治区
- シンチアンウイグル自治区
- チベット自治区
というわけで、この5つの自治区について詳しくみてみましょう。
中国の自治区
自治区とそこに住んでいる民族について簡単にまとめていきます。
コワンシーチョワン族自治区
中国の南部に位置するコワンシーチョワン族自治区は、中国の少数民族の中で最大の人口を有するチョワン族の自治区です。
漢字で書くと「広西壮族自治区」となります。
南部ということもあり、亜熱帯性の気候を生かした米やトウモロコシ、サトウキビの栽培を主とする農業が盛んに行われています。
景勝地として有名なカルスト地形のコイリン(桂林)もあります。
内モンゴル自治区
中国の北部にある内モンゴル自治区は、モンゴル族の自治区です。
モンゴル族は16世紀に導入されたチベット仏教(ラマ教)を信仰しています。
内モンゴルには広大な草原が広がっていて、パオと呼ばれる移動式住居を利用した馬や羊の遊牧が盛んに行われていたのですが、現在では遊牧は減少傾向にあります。
パオトウに中国三大鉄鋼コンビナートの一つが立地していたり、フホホトに経済技術開発区が設置されたりと経済発展が著しく進んでいます。
ニンシアホイ族自治区
中国北部の比較的小さいニンシアホイ族自治区は、漢字では「寧夏回族」と書き、ホイ族が暮らしています。
ホイ族は、中世以降に中国にやってきたアラブ系の民族で、イスラム教を信仰しています。
新疆(シンチアン)ウイグル自治区
シンチアンウイグル自治区は、中国の内陸部にあり、日本の3倍以上の面積を誇っています。
漢字で書くと「新疆ウイグル自治区」になります。
ここに多く住むウイグル族は、中央アジアの人々と同じトルコ系民族でイスラム教を信仰しています。
タクラマカン砂漠の淵に点在しているオアシスで暮らしていて、オアシス農業により綿花やブドウなどの栽培が盛んに行われています。
また、石油や天然ガスの埋蔵量が豊富で、中国政府としても重要な地域になっています。
チベット自治区
ヒマラヤ山脈の付近に位置するチベット自治区には、チベット族が暮らしています。
チベット族は、チベット仏教を信仰していて、羊やヤギやヤクと言った家畜を遊牧させている人々や、農業を営んでいる人々がいます。
ヤクから絨毯を作ったり、バターやミルクを作って生活しています。
高山気候で有名なラサという都市があるのも特徴の一つでしょう。
近年では、青海(チンハイ)とラサを結ぶ青蔵(チンツァン)鉄道が開通して、チベットを訪れる中国人観光客も増加しているそうです。
中国の民族問題
これだけ多くの民族が同じ国家の中で暮らしているわけですから、当然民族同士の争いが起きてしまうこともあります。
先ほど紹介したように、一定の自治権を認める自治区が与えられている少数民族もありますが、やはり信仰している宗教も違ったり、経済格差や漢民族の支配に不満を持つ人も多く、独立運動がしばしば起きています。
特に、チベットとウイグルの独立運動が’問題になることが多いです。
チベットの独立運動
チベットは、元々20世紀の初めの方は事実上の独立状態にありました。
それを1951年に自治区として中国に編入してしまいます。
当時政権を握っていたダライ・ラマは、その結果インドに亡命するしかなくなり、以降中国によって独立運動を厳しく取り締まられているという形になっています。
このような歴史から、チベットの独立運動は今でもたまにニュースになっているわけです。
ウイグルの独立運動
ウイグルの人々も、しばしば独立運動を起こしています。
20世紀以降ウイグル族は、数回「東トルキスタン共和国」として独立を宣言していますが、いずれも長く続けることはできませんでした。
チベットとウイグルは、中国政府にとっても課題になっていて、一方を優遇するともう一方が不満を抱くように双方を厳しく取り締まらざるおえないというような状況になっています。
この2つの自治区に関しては、取り上げられることもあるので、覚えておいて損はないと思います。
中国の民族まとめ
中国には数多くの民族が暮らしていることがわかっていただけたのではないでしょうか。
民族の数は多いですが、いずれも宗教や文化が違うという特徴があることがわかりましたね。
というわけで、最後に中国の民族についてまとめておきます。
中国は、非常に多くの民族が暮らす多民族国家
- 5つの自治区があり、独自の文化や自治権が認められている
- 独立運動が起きることもある(特にチベット、ウイグル)
少数民族の独立運動といった面でもテストに出る可能性があるので、ぜひ復習しておいてくださいね。