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季節風?モンスーン? 風向きをわかりやすく覚える1つの法則!

 

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夏休みに猛勉強するも、9月のマーク模試での得点は半分以下と撃沈。 そこから、効率の良い地理の勉強法を発見し、センター試験本番までの4ヶ月で得点を倍増させた。 その経験を生かし、多くの地理に困っている大学受験生を救いたいと思い、この『受験地理短期マスター塾』を開設。詳しい自己紹介はこちら

季節風とはなんなのでしょうか?

高校地理では、偏西風とか貿易風とか、風がたくさん出てきて混乱してしまいますよね。

ですが、季節風はたった一つのことを理解するだけで良いのです。

季節風とは夏は海から陸へ、冬は陸から海へ吹く風である

そんなことをいきなり言われても、なんでそうなるのか、覚え方がわからん!!ってなりますよね。

ですが、今回は季節風とは何かという話を、原理から覚え方まで詳しく解説していくので安心してください。

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季節風とは何か?

wind

季節風の原理について解説する前に、季節風とはどんな風なのかということを軽く説明しておきます。

偏西風や、貿易風が一年中同じ方角に向けて吹く恒常風なのに対して、季節風はその名の通り季節によって風向きが変わる風のことです。

高校地理では、特に日本、東南アジア、インドのあたりを覚えておけば良いので、アジアを中心に説明していきます。

厳密にいうと、ヨーロッパなどでも季節風は吹くのですが、偏西風の影響が大きい地域なので、季節風の影響に関してはそんなに考える必要がないからです。

monsoon-summer

夏は、このように太平洋・インド洋からユーラシア大陸に向かって吹きます。

monsoon-winter

冬になると、逆にユーラシア大陸側から太平洋・インド洋に向けて季節風が吹くようになります。

 

季節風の原理を攻略するカギはプールにあった!?

pool

アジア圏の季節風の吹き方がわかったところで、いよいよ季節風が吹く理由を説明していきます。

いきなり季節風という現象を考えようといってもなかなか想像しづらいですよね。

というわけで、まずは身近なプールを想像してみましょう。

小さい頃はよくプールに行っていたという人も多いでしょう。

その時のことを思い出すのです。

しかし、そんなことを言っても何がなんだかわからん!! そう思うでしょう。

大丈夫です。今からしっかり説明していきます。

夏と冬で風向きが変わるのは、海と陸の比熱の差が原因です。

「海は温まりにくく冷えにくい。」逆に、「陸は温まりやすく冷えやすい。」という性質があります。

これをいきなり覚えろというと難しいので、ここでプールの出番です。

小学校の体育の授業でプールがありますよね。

真夏の暑い日は、プールサイドが鉄板のように暑くなって、飛び跳ねた記憶がある人も多いのではないでしょうか?

でも、そんなときでも水の中は火傷するほど熱くはなっていませんでしたよね。

逆に、プールサイドにいると寒くて死んじゃいそうな天気のときも、いざ水の中に入ってしまうと水の中の方が暖かかったという経験のある人もいるのではないでしょうか?

これこそが、水(海)は温まりにくく冷えにくい。地面(陸)は温まりやすく冷えやすい。ということなのです。

海洋性の気候は気温の年較差が比較的小さいけれど、大陸性の気候(内陸部)は気温の年較差が大きくなってしまうということも覚えてしまいましょう。

夏の季節風の向きは?

先ほど説明したように、海は温まりにくく、陸は温まりやすいので、夏は、陸が暖かく、海が冷たいという状態になります。

暖かいと上昇気流が発生し、冷たいと下降気流が発生します。

なぜそうなるかは、次の記事で詳しく解説しているので、わからないという人は読んでください。

夏の状況を説明したのが次の図になります。monsoon-how-summer

このように、夏は冷たい海側から暖かい陸側に向けて季節風が吹くことが分かりますね。

冬の季節風の向きは?

冬は逆に、陸地が冷めやすく、海は冷めにくいので、大陸が寒くなって海が暖かいという状態になります。

monsoon-how-winter

このように、冬は冷たい陸側から暖かい海側に向けて季節風が吹くことが分かりますね。

 

今回説明してきたことをまとめると、モンスーンが発生する場所というのは、

中緯度大陸が、赤道付近にはがあることで、夏と冬に陸と海の温度差が大きくなる場所

ということになります。

さらに具体的な地域をみたい人は、熱帯モンスーン気候の記事で解説しています。

季節風の影響を考えてみた!

hand-rain

季節風の向きが、季節によって変わる理由がわかったところで、季節風が私たちの生活に与える影響について考えてみましょう。

  • 夏の季節風がもたらす影響

夏の季節風は、海側から大陸側に吹くものでしたね。

海側から吹いてくるということは、海水を多く含んだとても湿った空気が運ばれてくるということです。

そして、その湿った空気が内陸に運ばれることで、東南アジアなどは強い雨が降る雨季になります。

つまり、夏にモンスーンが直撃する地方は、雨が多く降る熱帯モンスーン気候になるということです。

日本で、梅雨に雨が多く降るのはこのモンスーンが一つの原因でもあります。

  • 冬の季節風がもたらす影響

冬の季節風は、夏とは逆で大陸側から海側に吹くのでしたね。

ということは、冬の季節風は乾燥した空気をもたらすため、周辺の地域は乾季になります。

このような季節風の働きによって、季節風が当たる地域は雨季と乾季がある気候になります。

でも、全体的に見ると比較的湿潤な気候になるので東南アジアなどは稲作が盛んなのです。

熱帯モンスーン気候についてさらに詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてみてください。

季節風(モンスーン)のまとめ

landscape

今回の記事を読んで、季節風はそんなに難しいものではないと思ってくれた人も多いのではないでしょうか?

というわけで、今回の記事で特に重要だったものをまとめます。

季節風のまとめ
  • 季節風は、夏は海から陸へ、冬は陸から海に向かって吹く
  • 東アジア、東南アジア、インドなどの季節風の影響を受ける地域は、夏は多雨、冬は少雨となる場合が多い

今回は、季節風というものがなぜ吹くのかという原理に注目して解説してきました。

地理の現象を理解するというときには、今回のように身近なものと関連づけて覚えるというのも効果的です。

ということで、これからも地理の学習がんばっていきましょう!




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