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【新傾向】仮想大陸を使ったケッペンの気候区分の分布について解説!

 

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理系地理マスターひろ
夏休みに猛勉強するも、9月のマーク模試での得点は半分以下と撃沈。 そこから、効率の良い地理の勉強法を発見し、センター試験本番までの4ヶ月で得点を倍増させた。 その経験を生かし、多くの地理に困っている大学受験生を救いたいと思い、この『受験地理短期マスター塾』を開設。詳しい自己紹介はこちら

どうも、ひろです。

今回は、仮想大陸上の気候区分について解説していきたいと思います。

仮想大陸って難しそうな響き、、
地理が苦手 たろう
地理が苦手 たろう
理系地理マスターひろ
理系地理マスターひろ
”仮想”っていっても理論的に考えればすっきりするよ!

2021年度の第一回共通テストでは、仮想大陸を用いて気候について考える問題が出ました。

近年のセンター試験で仮想大陸が問題として扱われたことはあまりなかったので、実際にテストを受けた方はちょっと戸惑ってしまったかもしれません。

実際の世界ではなく、より抽象的な話題が出題されたということで、暗記よりも理屈を考えて勉強していく必要があると改めて認識させられましたね。

そもそも仮想大陸とは?

仮想大陸は教科書にもあまり詳しく載っていないですし、重点的に勉強してきたという人も少ないと思うので、まずは仮想大陸の意義について考えてみましょう。

仮想大陸を考えなければいけない理由

私たちは、地球上に住んでいるわけなので、地球のことについて知っていればいいはずです。

では、なぜ仮想的な大陸なんかについて考えなければいけないのでしょうか?

問題として扱われるからには、理由があるはずです。

答えは、理屈が掴みやすいからです。

実際の地球上では数々の例外を考えなければいけないですが、仮想的な大陸なら、煩わしい例外・局所的な問題をすべてぶっ飛ばして簡単にモデル化できるわけですね。

少し難しい言い方をしてしまいましたが、要するに、細かいことは置いといて、まずは「大まかな理屈を掴んでしまおう!」という目的があるのです。

仮想大陸の形は?

それでは、具体的に仮想大陸をみていきましょう。

いくら仮想的な大陸だと言っても、考えることは地球上のことなので、ある程度地球に寄せなくてはいけません。

というわけで、地球上の全陸地を一つの大きな大陸にまとめて考えることにしましょう。

まずは、地球を真横に輪切りにして、緯度別で海と陸の比率を考えます。

参考:http://www.craftmap.box-i.net/

これをグラフ化したのが次になります。

この比率通りに一つの大きな大陸にまとめて作ったのが仮想大陸です。

これで、実際の地球環境を意識しつつも、簡単になった仮想大陸の出来上がりです。

仮想大陸上の気候区分

さて、ようやく準備が整いました。

今度は、この仮想大陸上でケッペンの気候区分を考えてみましょう。

仮想大陸上に気候区分を色分けしてみました。

現実世界と比べてみましょう。

koppen-kikoukubun

現実世界だとかなり複雑だった気候分布がいくらか整理されているように感じますね。

また、一応仮想大陸は地球を想定して作られているので、南半球に亜寒帯が存在しないなど、ある程度事実と一致していることがわかると思います。

仮想大陸は大まかな理屈を掴むものだったので、基本的な気候の法則が反映されているはずです。

つまり、この図をマスターしてしまえば、気候に関する基礎はつくというわけです。

具体的に何に着目していけばいいんだ?
地理が苦手 たろう
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理系地理マスターひろ
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縦と横の2つに着目していくよ!

着目する点は大きく次の2つです。

  • 縦(南北方向)
  • 横(大陸西岸、内陸部、大陸東岸)

この2つが重要になってくるわけです。

南北方向は、緯度が高くなると寒くなると言った関係性がイメージしやすいと思いますが、東西方向も理解できると差がつくと思うので、一緒に見ていきましょう。

気候分布の理由

というわけで、ここからは仮想大陸上に分布している気候が、なぜこのように分布しているのかについて考えます。

一気にすべてのことを話そうとすると複雑になってしまうので、気候帯ごとに見ていこうと思います。

熱帯の分布

まずは、熱帯について考えましょう。

熱帯が赤道付近に分布しているのは大丈夫だと思いますが、今回はもうちょっと深いところまで考えていきます。

基本的には、熱帯は低緯度地域(赤道〜20度)に分布していることがわかると思います。

ここでもう一つ注目して欲しいのは、大陸の東側でAf(熱帯雨林気候)が広く分布していることです。

これは、海流恒常風を考えれば簡単に理解できます。

低緯度地域では、大陸の東岸は暖流、西岸は寒流が流れるという原則がありました。

なんでそうなるのかすぐに説明できなそうな人は、次の記事をチェックしてください。海流の覚え方と理屈を詳しく解説しています。

また、赤道付近では、東から西に向かって貿易風と呼ばれる恒常風が吹いています。

恒常風が怪しいという人は、次の記事を読んでみてください。

この二つの影響を考えましょう。

大陸の東側は、温かい暖流によって上昇気流が生じ、水蒸気をたっぷり含んだ空気が貿易風に運ばれて届くことが予想できますね。

なので、大陸の東岸は1年中雨が降っている Af が広がっているわけです。

これを踏まえて実際の分布を確認してみるといいのではないでしょうか。

A-map

大陸の東岸(実世界では東南アジア、南米の東側、マダガスカルの東側など)は、AfかAmが広く分布していることがわかりますね。

アフリカは仮想大陸と違うように感じると思いますが、アフリカの東側には、標高の高いエチオピア高原などが広がっていて、気温が下がってしまい熱帯にならないという理由があります。

熱帯に関してもう少し知りたい方は、次の記事を読んでみてください。

 

乾燥帯の分布

続いて乾燥帯です。

乾燥帯は比較的単純ですね。

南北30度くらいの位置には、亜熱帯高圧帯と呼ばれる高気圧が一年中居座っている地域があります。

こいつが居座っているせいで、年中雨が降りにくく乾燥帯になってしまうわけです。

分布をよく見てみると、大陸の西側にBW(砂漠気候)が多く分布しているのがわかると思います。

大陸の西側は、亜熱帯高圧帯の影響を受ける上に、沿岸を寒流が流れているため、ダブルで雨が降りにくいという理由があります。

その他砂漠になりやすい条件などは、次の記事で確認してみてください。

BW(砂漠気候)の周辺を取り囲むようにBS(ステップ気候)が分布しているのは、南北にずれるほど亜熱帯高圧帯の影響が弱まるからですね。

大陸の東岸は、逆に暖流が流れているため、西側に比べて上昇気流が発生しやすく、乾燥帯はあまり分布していないというのも合わせて理解しておきましょう。

これを踏まえて実際の分布を確認していきます。

B-map

これは、ほぼほぼ仮想大陸と一致しているので、説明を加える必要はありませんね。

強いていうなら、ユーラシア大陸の内陸部に乾燥帯があるのは、海が遠すぎて水蒸気が届きにくいからです。

乾燥帯についてさらに理解を深めたい人は、次の記事を参考にしてみてください。

 

温帯の分布

温帯は、主に30度〜60度にかけて分布していることがわかると思います。

4つも気候区分があるので、順番に見ていきましょう。

それぞれの気候区分がどのような気候だったかという知識がないとわかりづらいかもしれないので、疑問に感じたら個別に解説している記事を読んで見てください。(青字のリンクから飛べます!)

Cs 地中海性気候

地中海性気候の特徴は、夏雨が降らないというものでした。

ということは、亜熱帯高圧帯が夏になるとだんだん近づいてくる場所だとわかりますよね。

つまり、乾燥帯があった地域から高緯度にちょっと進んだ地域が該当するというわけです。

具体的には、大陸の西岸、30〜40度あたりの地域ということになります。

Cw 温暖冬季少雨気候

Cwという記号を見てAwと同じ”w”が入っていることに気づくのではないでしょうか。

つまりどちらも、冬に雨が降りにくいということです。

Awとの違いは気温ですね。Cwの方が気温が低くなります。

なので、Awからちょっと高緯度側に移動した地域がこの気候区分に該当します。

具体的には、大陸の東寄り、25〜35度のあたりでしょう。

なぜ、東側に限定されるのかというと、西側には乾燥帯が広がってしまうからです。

Cfa 温暖湿潤気候

温暖湿潤気候は、一年を通して雨が降るのに加えて、気温の年較差が比較的大きい気候でした。

ということは、Csとは違い、亜熱帯高圧帯の影響を受けない比較的高緯度の地域が該当します。

基本的に、この辺りは年中偏西風が吹いているため、大陸の東岸の方が年較差が大きくなります。

大陸の東岸は、海からの風があまり来ないということになるので、大陸性の気候になるからです。

海洋性の気候と大陸性の気候がどのような違いがあるかは、次の記事の中で詳しく説明しています。

具体的には、大陸東岸の25〜40度あたりになります。

Cfb 西岸海洋性気候

Cfbは、西岸海洋性気候というくらいですから、主に大陸の西岸に存在しています。

この気候区分は、一年を通して雨が降り、気温の年較差が比較的小さい気候でした。

この年較差が小さいというのがポイントで、高緯度のわりに暖流偏西風の影響を受けて、冬の気温が下がりにくいという理由があります。

なので、偏西風が直接あたる大陸の西岸に多く分布しているのです。

具体的には、大陸西岸の40〜60度ということになるでしょう。

南半球は、そもそも40〜60度付近に大陸がほとんど存在しないので、大陸の西岸・東岸はそんなに気にする必要はないです。

 

ここまで4つの温帯について説明してきましたが、大まかなイメージとしては次の図のような感覚で覚えておくといいです。

C-bunpu

というわけで、実際の世界における分布も確認してみましょう。

C-map

仮想大陸の分布が理解できていれば、複雑な現実世界でも太刀打ちできそうな気がしてきますよね。

温帯についてさらに詳しく知りたい人は、次の記事も合わせて読んでみてください!

 

亜寒帯の分布

亜寒帯は、実際の世界も仮想大陸でも北半球にしかありません。

この図を見てもらえればわかると思うのですが、南半球には本来亜寒帯になりそうなゾーンにそもそも大陸がないからですね。

亜寒帯は、2つの区分しかありませんね。

一つは年中雨が降るDf(亜寒帯湿潤気候)、もう一つが冬に雨が少なくなるDw(亜寒帯冬季少雨気候)です。

この二つの違いは、ずばり海に近いかどうかです。

亜寒帯は基本的に大陸性の気候なので、気温の年較差が大きいという特徴があります。

その中でも、内陸部は海からの水蒸気がなかなか届きにくいため、冬場の降水量が少ないDwになってしまうというわけです。

 

実際の地図も少し確認しておきましょう。

D-map

全体をギュッと真ん中に圧縮すると、仮想大陸とほぼ同じような分布の仕方になることがわかると思います。

亜寒帯についてもう少し詳しい解説が欲しい方は、次のページを見てください。

 

寒帯の分布

ついにここまできました。最後位は寒帯です。

寒帯は、最も寒さの厳しい極がEF(氷雪気候)、その手前がET(ツンドラ気候)です。

ここは、単純に緯度によって寒さの厳しさが違うというだけなので大丈夫だと思います。

frigid-map

現実の世界でも分布の仕方はほとんど変わりませんね。

ちなみに、比較的低緯度でもETになっている地域は、標高がとても高く、氷河が分布している場所ということになります。

寒帯についてもう少し勉強しておきたい人は、次のページを参考にしてください。

 

仮想大陸の気候区分 まとめ

いかがだったでしょうか。

あまり馴染みのない仮想大陸という概念も、しっかり順を追って見ていくと理解できたのではないでしょうか。

気候区分は、論理的に学んでいくことがかなり大事になってくるので、すべての気候区分をしっかり復習しておいてくださいね。

ケッペンの気候区分の詳しい解説や、それぞれの気候区分の詳しい判別方法などは次の記事を読んでおくと役に立つと思います。




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